接続ケーブルのつくりかた

こんにちは。

こちらのアドベンドカレンダー14日目の記事となります!

adventar.org

 

今回は、Model CRの接続ケーブルの作り方をご紹介します。

(セールス&マーケティング担当者でも、なんとかできました)

 

■接続ケーブルとは??

Model CRはインタフェースがRS232Cとなり、WHILLからこのようなケーブルが伸びています。

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こちらをPCなどのデバイスに接続できるよう、接続ケーブルを準備していただく必要があります。

一つの例として、D-subコネクタへ変換する接続ケーブルの作り方をご紹介します。

 

■完成イメージ

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■準備するもの

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①半田

②ケーブル

③SWPT-001T-P02(⑤にケーブルを入れるときに必要な端子)

④Dサブコネクタ用シェル 9P

⑤08T-JWPF-VSLE-D(WHILLからでているコネクタのメス側コネクタ)

⑥Dサブコネクタ 9P・メス(半田付けタイプ)

⑦ニッパー

⑧カシメ工具

ワイヤーストリッパー

⑩テープ(必要に応じて)

⑪半田ごて

 

■つくっていきます

まず最初に、②のケーブルの両端の黒いカバーを、カッターなどで切れ込みを入れて剥がします。

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中から出てきたケーブルの先端のカバーを、⑨ワイヤーストリッパーを使って剥がします。

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今回ご紹介する例では、ケーブルは3本しか使いません。

3本だけ残して、残りは⑦ニッパーで切ります。

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次に、ケーブル先端に③の端子を、⑧カシメ工具を使って取り付けます。

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今度は、ケーブルの反対側(D-subコネクタ側)の作業をしていきます。

⑥D-subコネクタを準備、①半田、⑪半田ごてを使って、ケーブルを半田づけします。

5つピンが並んでいる列の、左から2番目、3番目、5番目に半田付けします。

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⑥のコネクタは、テープなどで机に固定しておくと作業がやりやすいと思います。

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できました。

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もう一度、端子をつけた側の作業を行います。

⑤のコネクタを準備、カバー(画像内で青色のパーツ)を外します。

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端子はTXD/RXD/GNDに接続する必要があります。

今回は、

TXD⇒青・D-sub側左から2番目

RXD⇒黄・D-sub側左から3番目

GND⇒黒・D-sub側左から5番目

で作業を行いました。

 

配列については、以下写真またはこちらの8.1 Pin assignmentを参照してください。

GNDはピンが3箇所ありますが、どこに繋いでも大丈夫です。

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端子を青いカバーに通してから、

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コネクタに差し込みます。

一度差し込むと抜くことができませんのでご注意ください。

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さて、もう一息です。

ケーブルのD-subコネクタ側に④のケースを取り付けます。

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ケース・ケーブルの種類にもよりますが、

もしケーブルの太さを調節する必要がある場合は、⑩のようなテープを巻いて調節しましょう。

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できました!

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■D-subコネクタから変換したい場合は??

例えば、このようなUSB変換ケーブルを使うと良いと思います。

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■さいごに

今回は、TXD/RXD/GNDの3つのピンを利用したい方へ向けた、

ケーブルのつくりかたをご紹介しました。

 

Model CRはピンが8つあり、内訳はTXD、RXD、GND3つ、バッテリー3つです。

配列は、

github.com

 の8.1 Pin assignmentを参照してください。 

 

ご用途によっては、バッテリーのピンを使う方もいると思いますが、

給電する際は、必ず電流が3A以下となるようご注意ください。

3Aを超えるとヒューズが飛んでしまう可能性があります。

 

github.com

(以上リンクの8.2 Battery voltage from connectorをご参照ください)

 

また、バッテリーのピンと他のピンを接続しないようにお気をつけください。

WHILLへ定格以上の電圧がかかってしまい、故障する可能性があります。

 

2019/1/31 追記

コネクタ変換ケーブルを、アクセサリーとして取り扱いを開始しました。

変換ケーブルの作成が困難な方は、こちらのケーブルと、市販のUSB-RS232C変換ケーブルを使用することで、

そのままPCなどのUSBポートからシリアル通信でModel CRを制御することが可能です。